顔や首、胸などが赤くなる一時的な血管拡張による疾患です。一番の原因は自律神経の過敏反応です。これは、他の人より温度変化やストレスに敏感で、血管がすぐに過度に拡張するからです。赤ら顔は冬になると一層ひどくなりますが、それは室外温度と室内温度の急激な変化によります。その他閉経期によるホルモンの変化、慢性的な皮膚炎なども原因になります。少し慌てただけでも顔が赤くなり、なかなか元に戻らず常に赤みが残っていると、精神的にストレスを受けることもあります。
毛細血管拡張症とは皮膚表面の小さい血管が伸びることですが、正常な皮膚でも年齢に関係なくみられます。多くは、成人の鼻周りや長時間紫外線によってダメージを受けた肌によく見られます。また軟膏の乱用・誤用や、酒ヤケ(イチゴ鼻)がある場合、長時間冷たい風や熱にあたるとよく起こります。その他赤ら顔の後遺症として起こる場合もあります。
血管や血管の周りの細胞で構成された良性の腫瘍で、火焔状母斑、老人性血管腫などいろいろな疾患が含まれます。火焔状母斑の場合は生まれつきで、眉間、目蓋、首周りなどにできやすく、年をとるにつれ更に濃くなることが多いようです。
血管は一度収縮機能を失うと治すことは難しく、根本的な治療のためには血管を除去しなければなりません。このような疾患は、表皮ダメージを最小限にしながら伸びてしまった血管だけを選択的に破壊する、長波長の色素レーザーを使って治療するVビームレーザーやV-starレーザー、ヴァンテイジ(Coolglide; Vantage)レーザーなどがあります。疾患の種類や大きさ、症状、程度によって施術回数や結果に差が出ますが一回の治療だけでもかなり改善されます。また施術後の状態によっては治療を繰り返すとより効果的です。また疾患の状態によってレーザーを選択し治療するため、最小の治療で最大の効果が得られます。特にこのような色素レーザーは、傷跡がほとんど残らず、アザのように現れる紫斑が少ないため日常生活に支障をきたさないのが大きな利点です。毛細血管拡張症や赤ら顔の場合、通常4週間隔で3〜4回程度治療すると効果がはっきりします(一回の治療だけでもかなり改善されます)。血管腫の場合、4〜8週間隔で経過を見ながら数回治療し、場合によっては副腎皮質ホルモン剤を疾患部分に注射することもあります。疾患箇所やその状態によって治療間隔や結果に個人差が出ることがあります。

皮膚へのダメージがほとんどないため特に注意することはありません。しかし、治療後2〜3日間は浮腫みが出ることがありますので、1〜2日間は冷やしながらマッサージをしてあげると良いでしょう。赤ら顔の場合、周囲の環境に影響を受けやすいため、治療後も持続的な管理が必要となります。